眼瞼下垂は切らずに治せる?タッキング法と二重埋没法の違いを解説

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眼瞼下垂は切らずに治せる?タッキング法と二重埋没法の違いを解説

コラム

「まぶたが重い」「目が開きづらい」「以前より視界が狭くなった」と感じることはありませんか。

その症状は、単なる疲れ目や加齢だけではなく、眼瞼下垂が関係している可能性があります。眼瞼下垂とは、上まぶたが十分に上がらず、黒目にまぶたがかかってしまう状態です。見た目としては眠そうに見えたり、目が細く見えたりすることがありますが、場合によっては視界の狭さや目の疲れにもつながります。

目が見えにくくなる原因にはさまざまな疾患があるため、まずは眼科で眼球に問題がないか確認することが基本です。そのうえで、眼球に異常がないにもかかわらず見えにくさが続く場合は、まぶたの開きが原因になっていることがあります。

この記事では、眼瞼下垂の症状や原因、切らずにまぶたの開きを改善する「タッキング法」、二重埋没法との違い、切開法との使い分けについて詳しく解説します。

※動画内のクリニック名は旧名称(東京秘密クリニック)ですが、院長・診療方針に変更はございません。移転に伴い現在は『ラクレクリニック』として運営しております。

眼瞼下垂とは?

眼瞼下垂とは、上まぶたが下がり、目を開けにくくなる状態のことです。

「眼瞼」はまぶた、「下垂」は垂れ下がることを意味します。通常、私たちはあまり意識せずにまぶたを開けたり閉じたりしています。しかし、まぶたを持ち上げる力が弱くなると、黒目の上にまぶたがかかり、視界が狭くなってしまうことがあります。

標準的には、目を開いたときに黒目の7割以上が見えていることが多いです。一方で、眼瞼下垂がある場合は、黒目が5割程度しか見えないことがあります。そのため、眠そうに見える、目つきが悪く見える、目が小さく見えるといった印象につながることがあります。

また、視界を確保するために無意識に眉毛を上げて目を開く癖がつくこともあります。その結果、おでこに深いシワが刻まれやすくなる方もいます。

眼瞼下垂で起こりやすい症状

眼瞼下垂では、見た目の変化だけでなく、日常生活の中でさまざまな違和感が出ることがあります。

まぶたが重く開きづらい

眼瞼下垂の代表的な症状は、まぶたが重く、目を開けにくいことです。

朝よりも夕方に目が疲れやすい、長時間の作業で目を開けているのがつらい、意識しないと目が細くなってしまう、といった感覚がある方は、まぶたを持ち上げる力が弱くなっている可能性があります。

視界が狭く感じる

上まぶたが黒目にかかると、視界の上側が狭く感じることがあります。

特に、皮膚がまつ毛に乗っているような状態では、皮膚を上に引っ張らないと見えにくいと感じることがあります。こうした場合、単なる二重幅の問題ではなく、まぶたの機能そのものに原因があるかもしれません。

眠そう・目つきが悪い印象に見える

眼瞼下垂では、黒目がまぶたに隠れるため、眠そうに見えたり、目が細く見えたりすることがあります。

本人は普通に目を開けているつもりでも、周囲から「眠そう」「疲れている?」と言われることがある場合は、眼瞼下垂の可能性も考えられます。

眼瞼下垂の原因

眼瞼下垂の原因は一つではありません。加齢によって起こることもあれば、若い方でもまぶたを持ち上げる筋肉の力が弱いことで起こる場合があります。

加齢によるまぶたのたるみ

年齢とともに上まぶたの皮膚が伸びてくると、二重幅が狭くなったり、奥二重のように見えたりすることがあります。

さらに皮膚がまつ毛にかぶさると、視界が狭くなります。この状態を補うために眉毛を上げて目を開くようになり、おでこのシワが深くなることもあります。

まぶたを上げる筋肉の弱さ

まぶたを持ち上げる筋肉は、上眼瞼挙筋と呼ばれます。この筋肉やその周囲の働きが弱いと、若い方でも目が大きく開きにくい状態になることがあります。

もともと目の開きが弱い方、目を開けるときに額の力を使いやすい方、黒目がまぶたに隠れやすい方は、眼瞼下垂の可能性があります。

まずは眼科受診が基本

目が見えにくくなる原因には、眼球そのものの病気が関係していることもあります。

そのため、視界の見えにくさや目の異常を感じる場合は、まず眼科で診察を受けることが基本です。眼球に問題がないと診断されたうえで、まぶたが原因で見えにくくなっている可能性がある場合は、形成外科や美容外科での治療が選択肢になります。

美容外科での治療は、見た目の改善だけでなく、まぶたの開きや視界の改善を目的として行う場合があります。ただし、症状の程度や原因によって適した治療法は異なるため、診察で状態を見極めることが重要です。

眼瞼下垂のタッキング法とは?

タッキング法は、メスを使わず、糸を用いてまぶたの開きを改善する眼瞼下垂治療の一つです。

まぶたの裏側から上眼瞼挙筋にアプローチし、糸で筋肉のゆるみを補強することで、まぶたを開きやすくします。筋肉を短くするように固定することで、まぶたが引き上がり、目の開きが改善しやすくなります。

切開を伴う眼瞼下垂手術に比べると、傷跡が表面に残りにくく、ダウンタイムも比較的短い傾向があります。そのため、「切開には抵抗がある」「まずは負担の少ない方法で目の開きを改善したい」という方に選ばれることがあります。

ただし、タッキング法は永久的な効果を保証するものではありません。時間の経過とともに、まぶたが自然と元の位置に戻ってくることがあります。その場合は、再度治療を検討する必要があります。

タッキング法と二重埋没法の違い

タッキング法と二重埋没法は、どちらも糸を使う施術です。そのため混同されることがありますが、目的は大きく異なります。

二重埋没法は「二重ラインを作る施術」

二重埋没法は、二重幅やまぶたのデザインに悩みがある方に向けた施術です。

糸を使って二重ラインを作り、見た目として理想に近い二重幅を目指します。自然な二重、幅のある二重、左右差の調整など、主に見た目のデザインを重視する施術です。

ただし、二重埋没法はあくまで二重ラインを作る治療です。まぶたを引き上げる筋肉が弱っている方の場合、埋没法だけでは「少しまぶたのかぶさりが減った」と感じる程度にとどまることがあります。

タッキング法は「目の開きを良くする施術」

一方、眼瞼下垂のタッキング法は、目の開きを改善することを目的とした施術です。

糸で筋肉のゆるみを補強するため、二重ラインがはっきりするだけでなく、まぶたが開きやすくなり、目がぱっちり見えやすくなります。

「二重幅をきれいにしたい」という方には二重埋没法が向いている場合があります。一方で、「なんだか目が重い」「目が開きづらい」「視界が狭い」と感じる方は、タッキング法を検討する価値があります。

タッキング法のメリット

タッキング法には、切開法とは異なるメリットがあります。

メスを使わないため傷跡が目立ちにくい

タッキング法は切開を伴わないため、皮膚表面に傷跡が残りにくい施術です。

目元の手術で傷跡が心配な方にとって、切らずに目の開きを改善できる点は大きなメリットといえます。

切開法よりダウンタイムが短い傾向がある

切開を伴う眼瞼下垂手術と比べると、タッキング法はダウンタイムが比較的短い傾向があります。

学校や仕事を長期間休みにくい方、できるだけ日常生活への影響を抑えたい方にとっては、検討しやすい方法です。

軽度の眼瞼下垂に適している場合がある

タッキング法は、比較的軽度の眼瞼下垂で、二重幅も気になっている方に向いていることがあります。

「切開までは考えていないけれど、まぶたの重さや開きにくさを何とかしたい」という方には、選択肢の一つになります。

タッキング法のデメリット・注意点

タッキング法は負担の少ない治療ではありますが、万能ではありません。

永久的な効果ではない

タッキング法は、糸でまぶたの開きを補強する施術です。そのため、時間が経つにつれて糸による固定がゆるみ、まぶたが元の位置に戻ってくることがあります。

長期的で安定した効果を求める場合や、眼瞼下垂の程度が強い場合には、切開法の方が適していることもあります。

ダウンタイムは二重埋没法より長く出ることがある

タッキング法はメスを使わない施術ですが、二重埋没法よりも操作が複雑です。そのため、腫れや違和感が埋没法より長く出ることがあります。

特に術後1〜2週間程度は、これまで十分に上がっていなかったまぶたがしっかり開くようになるため、目の疲れや突っ張り感を感じる方もいます。

術後しばらくは違和感や疲れを感じることがある

術後は、まぶたが引き込まれる感覚や突っ張り感が出ることがあります。

特に腫れがある1週間ほどは、違和感を強く感じる場合があります。つらい場合は、痛み止めを使用することで軽減できることもあります。また、まぶたを冷やすことで腫れが引きやすくなり、違和感が比較的早く落ち着く可能性があります。

タッキング法のダウンタイム

タッキング法のダウンタイムでは、腫れ、内出血、むくみ、突っ張り感、目の疲れなどが出ることがあります。

内出血が出る場合もありますが、多くはメイクで隠せる程度で、1週間程度で落ち着いていくことが一般的です。ただし、体質や施術内容によって個人差があります。

術後は、目元を強くこすったり、必要以上に触ったりしないようにしましょう。腫れが気になる場合は、医師の指示に従って冷却を行うことが大切です。

タッキング法と切開法はどちらがいい?

眼瞼下垂の治療には、タッキング法のように切らずに行う方法と、切開して行う方法があります。

どちらが良いかは、眼瞼下垂の程度、まぶたの状態、希望する仕上がり、ダウンタイムに取れる期間によって変わります。

軽度ならタッキング法

比較的軽度の眼瞼下垂で、切開に抵抗がある方、ダウンタイムをできるだけ短くしたい方には、タッキング法が選択肢になります。

二重幅も整えながら、目の開きやすさを改善したい方にも向いている場合があります。

重度なら切開法が向いている場合も

眼瞼下垂の程度が強い方や、たるみが大きい方、1回の手術でしっかり改善したい方には、切開法が適している場合があります。

切開法は、余った皮膚やたるみを処理でき、効果の持続も期待しやすい方法です。一方で、メスを使うためダウンタイムは長くなり、希望の仕上がりにならなかった場合の修正が難しいというデメリットもあります。

まぶたが重い・目が開きづらい方へ

まぶたが重い、目が開きづらい、視界が狭いと感じる場合、眼瞼下垂が関係している可能性があります。

ただし、見えにくさの原因には眼球の病気が隠れていることもあるため、まずは眼科で確認することが大切です。そのうえで眼球に問題がない場合、まぶたの開きを改善する治療によって症状が軽くなる可能性があります。

タッキング法は、切らずに目の開きを改善したい方にとって選択肢の一つです。ただし、効果の持続や適応には個人差があり、重度の眼瞼下垂では切開法が必要になる場合もあります。

当院では、まぶたの状態、目の開き方、二重幅の希望、ダウンタイムの許容範囲を確認したうえで、一人ひとりに合った治療方法をご提案しています。

まぶたが目にかかって見えにくい、目が開きづらい、眠そうに見える印象を改善したいという方は、ぜひ一度カウンセリングでご相談ください。

まとめ

眼瞼下垂とは、上まぶたが十分に上がらず、黒目にまぶたがかかってしまう状態です。眠そうに見える、目が細く見えるといった見た目の変化だけでなく、視界の狭さや目の疲れにつながることもあります。

二重埋没法は、二重ラインを作ることを目的とした施術です。一方で、眼瞼下垂のタッキング法は、目の開きを良くすることを目的とした施術です。

タッキング法は、メスを使わずにまぶたの開きを改善できる点がメリットですが、永久的な効果ではなく、重度の眼瞼下垂では切開法が適していることもあります。

「二重にしたい」のか、「目の開きを改善したい」のかによって、選ぶべき施術は変わります。自分では判断が難しい場合は、医師の診察を受け、まぶたの状態に合った方法を選ぶことが大切です。