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糸リフトは何回できる?施術間隔・糸の種類・選び方を医師が解説
「糸リフトは何回まで受けられるの?」
「前回の施術からどのくらい空ければいい?」
「糸の種類が多すぎて、何を選べばいいか分からない」
糸リフト、正式にはスレッドリフトを検討されている方から、このようなご相談をいただくことがあります。
結論からいうと、糸リフトは吸収性の糸を使用する施術であれば、状態に応じて複数回受けることができます。ただし、やみくもに短い間隔で繰り返せばよいというものではありません。
お顔のたるみの状態、使用する糸の種類、ダウンタイムの回復具合、目的が「しっかり引き上げたい」のか「将来のたるみ予防をしたい」のかによって、適した施術ペースは変わります。
この記事では、糸リフトの基本から、施術間隔、何回できるのか、糸の種類ごとの違い、当院での糸の使い分けまで詳しく解説します。
糸リフトとは?切らずにたるみを引き上げる美容医療
糸リフトとは、コグと呼ばれる小さなトゲのような突起がついた医療用の糸を、皮下脂肪層に挿入し、たるみを引き上げる施術です。
フェイスラインのもたつき、頬のたるみ、口元のゆるみ、マリオネットラインなどが気になる方に選ばれることが多く、施術直後からリフトアップ感を実感しやすい点が特徴です。
以前は、体内に残る非吸収性の糸が使用されることもありました。しかし近年では、体内で徐々に吸収される「溶ける糸」を使用するクリニックが主流になっています。
溶ける糸は、時間の経過とともに体内に吸収されていきます。その過程で周囲の組織が刺激され、コラーゲン生成や肌のハリ感アップも期待できます。
つまり糸リフトは、単にたるみを引き上げるだけではなく、肌の土台づくりにも関わる施術です。
糸リフトは何回できる?
糸リフトは、基本的には複数回受けることが可能です。
吸収性の糸を使用する場合、糸は時間の経過とともに体内へ吸収されていきます。そのため、必要に応じて再度挿入することができます。
ただし、「何回まで」と一律に決まっているわけではありません。
たるみの進行具合、皮膚の厚み、脂肪の量、過去に入れた糸の位置、使用する糸の種類によって、適切な回数やペースは変わります。
ダウンタイムが落ち着いていれば追加施術は可能
目安としては、腫れ・痛み・ひきつれ感などのダウンタイムが落ち着いていれば、追加の施術を検討できます。
場合によっては、1ヶ月程度の間隔で追加できることもあります。
ただし、これは「誰でも1ヶ月ごとに受けるべき」という意味ではありません。お顔の状態や施術目的に合わせて判断する必要があります。
年1回のスペシャルケアとして受ける方もいる
糸リフトは、年に1回のスペシャルケアとして受ける方もいます。
たとえば、フェイスラインのたるみが気になってきたタイミングで、しっかりと引き上げる目的で受けるケースです。
結婚式、同窓会、撮影、旅行など、大切なイベントに向けて施術を検討される方もいます。
3ヶ月おきに少しずつメンテナンスする方もいる
一方で、たるみが強く出る前に、数本ずつ定期的に入れてメンテナンスする方もいます。
「大きく変える」というより、「老け感が出る前に整える」という考え方です。
糸リフトは、繰り返し行うことで周囲の組織が刺激され、肌の土台づくりにもつながると考えられています。そのため、将来のたるみ予防を目的として若いうちから取り入れる方も少なくありません。
糸リフトの施術間隔はどのくらいがよい?
糸リフトの施術間隔は、目的によって変わります。
しっかり引き上げたい場合、少量ずつメンテナンスしたい場合、美肌目的を重視したい場合では、適切なペースが異なります。
しっかり引き上げたい場合
フェイスラインや頬のたるみをしっかり改善したい場合は、ある程度まとまった本数を使用して、リフトアップ効果を出すことが多くなります。
この場合は、施術後の状態を見ながら、半年から1年程度を目安にメンテナンスを検討することがあります。
ただし、糸の種類によって持続期間が異なるため、単純に期間だけで判断するのではなく、たるみの戻り方を見て調整することが大切です。
たるみ予防として受けたい場合
たるみが強く出る前に予防的に行う場合は、少ない本数を定期的に入れる方法もあります。
たとえば、数ヶ月ごとに少しずつメンテナンスすることで、大きなたるみを感じにくい状態を目指します。
この方法は、自然な変化を好む方や、周囲に気づかれにくく整えたい方にも向いています。
短期間で繰り返しすぎるのはおすすめしない
糸リフトは複数回できる施術ですが、短期間で何度も繰り返せばよいわけではありません。
リフトアップ効果を高めたい気持ちがあっても、組織に負担がかかりすぎる可能性があります。
睡眠や休息が身体に必要なように、施術後のお顔にも回復期間が必要です。
そのため、施術の間隔は自己判断ではなく、医師がお顔の状態を確認したうえで決めることが大切です。
糸リフトの効果は糸の種類で変わる
糸リフトの効果や持続期間、違和感の出やすさは、使用する糸によって大きく変わります。
同じ「糸リフト」でも、糸の構造や素材が違えば、向いている部位や仕上がりも異なります。
ここで重要になるのが、次の2つです。
・コグのつき方
・糸の素材
コグのつき方で変わるリフトアップ効果
コグとは、糸についている小さなトゲのような突起のことです。
このコグが皮下組織をキャッチすることで、たるみを引き上げます。
2方向タイプと4方向タイプの違い
コグのつき方には、大きく分けて2方向タイプと4方向タイプがあります。
2方向タイプは、魚の背骨のように左右にコグがついている形状です。
一方、4方向タイプは、糸を中心に360度方向へコグがついています。
一般的には、4方向にコグがついている糸の方が、周囲の組織をしっかりキャッチしやすく、安定したリフトアップ効果が期待できます。
また、コグの数が多いことで1つひとつのコグにかかる負担が分散され、リフトアップ効果の持続にもつながりやすくなります。
ただし、コグの数が多い分、糸が組織になじむまで、つっぱり感やひきつれ感を感じる場合もあります。
後付けコグとカッティングコグの違い
コグの形状にも違いがあります。
ひとつは、糸に対して後からコグをつけているタイプ。もうひとつは、糸そのものに切り込みを入れてコグを作るカッティングタイプです。
後付けコグは、糸自体の太さが保たれやすく、強度が安定しやすいという特徴があります。また、コグの先端がやや丸みを帯びているものもあり、挿入後のチクチク感に配慮された構造になっています。
一方、カッティングタイプは、糸に切り込みを入れてコグを作るため、コグの根元部分が細くなります。そのため、経過とともに強度が落ちやすい場合があります。
もちろん、カッティングタイプにも肌刺激による美肌効果などのメリットはあります。ただ、リフトアップ目的でしっかり引き上げたい場合は、糸の構造まで確認して選ぶことが重要です。
糸の素材による違い|PDO・PCL・PLAとは?
糸リフトで使われる吸収性の糸には、主にPDO、PCL、PLAなどの素材があります。
それぞれに特徴があり、どれが一番よいというよりも、目的や部位に合わせて選ぶことが大切です。
PDO|ナチュラルな仕上がりや美肌ケア向き
PDOは、ポリジオキサノンという吸収性素材です。
比較的早く吸収される素材で、糸が体内に吸収される過程で肌を内側から刺激し、ハリ感や引き締め効果が期待できます。
糸の硬さは中間程度で、リフトアップ効果も強すぎず自然です。
そのため、初めて糸リフトを受ける方、周囲に気づかれにくくナチュラルに仕上げたい方、美肌ケアも重視したい方に向いています。
PCL|しなやかで違和感が出にくい
PCLは、ポリカプロラクトンという吸収性素材です。
柔軟性が高く、しなやかな性質を持っています。そのため、目元・口元・首元など、日常的によく動かす部位にもなじみやすいのが特徴です。
また、吸収までの期間が比較的長く、持続性を重視したい方にも選ばれます。
ただし、柔軟性がある分、脂肪量が多い部位をしっかり持ち上げるには、本数や挿入方法の工夫が必要になることがあります。
PLA|しっかり引き上げたい部位に向いている
PLAは、ポリ乳酸という素材です。
硬さがあり、牽引力が強いため、頬やフェイスラインなど、ボリュームのある部位をしっかり引き上げたい場合に向いています。
大きなたるみやフェイスラインのもたつきが気になる方に適した素材です。
一方で、硬さがあるため、目元や口元などよく動く部位に使用すると、違和感やひきつれ感が出やすい場合があります。
当院の糸リフトは4種類を使い分けます
当院では、スレッドリフトを目的やお悩みに合わせて、主に4種類に分けてご提案しています。
糸の素材、コグの構造、リフトアップ効果、違和感の出にくさ、コストのバランスを見ながら、患者様ごとに適した組み合わせを考えます。
スピカリフト|総合力を重視したい方へ
スピカリフトは、当院で扱っている糸の中でも総合力に優れた糸です。
PCLとPLAの特徴をあわせ持つ糸を使用しており、柔軟性と牽引力のバランスに優れています。
PCLのしなやかさにより、お顔の動きに合わせてなじみやすく、PLAの強さによってしっかり引き上げる力も期待できます。
また、コグが後付けで作られており、根元の強度が保たれやすいことも特徴です。さらに4方向にコグがついているため、周囲の組織をしっかりキャッチし、安定したリフトアップを目指せます。
「しっかり引き上げたい」
「持続力も違和感の少なさも重視したい」
「どの糸がよいか分からないので、バランスのよいものを選びたい」
このような方に適しています。
ベガリフト|目元・口元・首元など動きの多い部位に
ベガリフトは、PCLでできたしなやかな糸を使用します。
柔軟性が高く、違和感が出にくいため、目元・口元・首元など、日常的によく動かす部位のたるみケアに向いています。
コグは2方向タイプですが、後付けで先端に丸みのある形状のため、挿入後のチクチク感に配慮されています。
しっかり引き上げる糸と組み合わせて、支柱のような役割として使用することもあります。
リゲルリフト|効果とコストのバランスを重視したい方へ
リゲルリフトは、PCLとPLAの混合素材を使用した糸です。
柔軟性と牽引力の両方を持つため、幅広い部位に使用しやすい糸です。
ただし、コグはカッティングタイプのため、後付けコグの糸と比べると牽引力や違和感の面で差が出る場合があります。
一方で、コストを抑えやすいため、比較的試しやすい価格帯で提供できる点がメリットです。
「しっかり効果は感じたい」
「でも予算もある程度抑えたい」
「まずは糸リフトを試してみたい」
このような方に向いています。
カペラリフト|美肌効果や補助的な使い方に
カペラリフトは、PDOでできた糸を使用します。
PDOは比較的早く吸収される素材ですが、吸収されるまでに周囲の組織を刺激し、肌のターンオーバーやコラーゲン生成を促す働きが期待できます。
単体で強いリフトアップ効果を狙うというよりも、他の糸と組み合わせて使うことで、リフトアップ効果の補強や美肌効果を目指す糸です。
「たるみ改善だけでなく肌のハリ感も重視したい」
「ナチュラルな変化を目指したい」
「複数の糸を組み合わせて総合的に整えたい」
このような方に適しています。
糸リフトは組み合わせることで効果を高めやすい
糸リフトは、1種類の糸だけで完結させる必要はありません。
むしろ、たるみの状態や部位に応じて複数の糸を組み合わせることで、より自然でバランスのよい仕上がりを目指せます。
たとえば、フェイスラインや頬のようにしっかり引き上げたい部位には牽引力のある糸を使用し、目元や口元のように動きの多い部位には柔軟性のある糸を使用します。
さらに、美肌目的の糸を補助的に組み合わせることで、リフトアップだけでなく肌のハリ感や土台づくりも狙えます。
当院では、単に「たるみを引き上げる」だけではなく、細胞レベルでの若返りを意識したスレッドリフトをご提案しています。
糸リフトを受けるタイミングはいつがよい?
糸リフトを受けるタイミングに、絶対的な正解はありません。
たるみが気になったとき、大切なイベントの前、将来のたるみ予防を考え始めたときなど、目的によって適したタイミングは変わります。
イベント前に受ける場合
大切な予定に向けて糸リフトを受ける場合は、ダウンタイムを考慮して早めに相談することをおすすめします。
施術直後からリフトアップ感を実感しやすい施術ではありますが、腫れ・むくみ・ひきつれ感・違和感などが落ち着くまでには個人差があります。
直前に施術を受けるのではなく、余裕を持ってスケジュールを組むことが大切です。
たるみが強くなる前の予防として
糸リフトは、たるみが強くなってから受けるだけの施術ではありません。
まだ大きなたるみはないけれど、フェイスラインのゆるみや肌のハリ低下が気になり始めた段階で受ける方もいます。
糸が吸収される過程で周囲の組織が刺激されるため、肌の土台づくりという観点でもメリットがあります。
糸リフトで後悔しないために大切なこと
糸リフトで後悔しないためには、糸の種類や本数だけで判断しないことが大切です。
「何本入れるか」
「どの糸が一番高いか」
「どれが一番持つか」
こうした条件だけで選ぶと、自分のお顔に合わない施術になってしまう可能性があります。
大切なのは、次のような視点です。
・どの部位を引き上げたいのか
・脂肪量や皮膚の厚みはどうか
・自然な変化を希望するのか
・しっかり変化を出したいのか
・違和感の少なさを重視するのか
・美肌効果も重視するのか
・予算とのバランスをどう考えるか
糸リフトは、糸の種類、挿入位置、角度、本数、組み合わせによって仕上がりが変わります。
そのため、信頼できる医師に相談し、自分のお顔に合った施術計画を立てることが重要です。
まとめ|糸リフトは回数よりも「適切なタイミングと設計」が大切
糸リフトは、吸収性の糸を使用する場合、複数回受けることができる施術です。
ダウンタイムが落ち着いていれば追加施術を検討できることもありますが、短期間で繰り返しすぎるのはおすすめできません。
年に1回のスペシャルケアとして受ける方もいれば、数ヶ月おきに少しずつメンテナンスする方もいます。
大切なのは、回数だけで考えるのではなく、お顔の状態、たるみの程度、使用する糸の種類、目的に合わせて施術計画を立てることです。
当院では、スピカリフト、ベガリフト、リゲルリフト、カペラリフトを、お悩みや部位に合わせて使い分けています。
しっかり引き上げたい方、自然に整えたい方、美肌効果も重視したい方、それぞれに合った糸リフトをご提案いたします。
糸リフトを何回受けられるのか、どのくらいの間隔がよいのか、自分に合う糸はどれなのか迷っている方は、ぜひ一度ご相談ください。
よくある質問
糸リフトは何回まで受けられますか?
明確に「何回まで」と決まっているわけではありません。吸収性の糸であれば複数回の施術が可能ですが、お顔の状態や過去の施術歴によって適切な回数は異なります。
糸リフトは1ヶ月おきに受けられますか?
ダウンタイムが落ち着いており、挿入する位置や方向を調整できる場合には、短い間隔で追加できることもあります。ただし、自己判断で繰り返すのではなく、医師の診察を受けたうえで判断することが大切です。
糸リフトは若いうちから受けても意味がありますか?
たるみが強く出る前の予防や、肌の土台づくりを目的として受ける方もいます。糸リフトにはリフトアップ効果だけでなく、肌のハリ感や美肌効果も期待できるため、将来のたるみ対策として検討されることもあります。
糸リフトの糸はどれを選べばよいですか?
糸の素材や構造によって、リフトアップ効果、持続期間、違和感の出やすさが異なります。ご自身で選ぶのは難しいため、たるみの状態や希望する仕上がりに合わせて医師と相談することをおすすめします。
糸リフトはバレますか?
腫れやむくみ、ひきつれ感が一時的に出ることがありますが、ナチュラルな仕上がりを目指す設計も可能です。周囲に気づかれにくく整えたい方は、糸の種類や本数、施術タイミングを調整することが大切です。